今日はいよいよ最後の難関ペンシルベニア州に入る。坂道だらけという噂は本当だろうか。そしてアパラチア山脈とはいったいどんな姿をしているのだろうか?
改めてプロフィールマップを見ると特別高い山はないが、明らかにギザギザが多いことに気がついた。残りの距離は約690km、あと四日で走る予定だ。平均200kmは切った計算になるが、まだまだ油断はできなかった。明日からが楽になるように200kmを目指して今日もスタートした。
Day23 ペンシルバニア
遠くても、いつまでもつながる自転車仲間
福島の真弓ちゃん&遠藤さん
11年前に八代さんのウルトラ100キロに参戦する為に岩手まで一緒に行きました。夜0時スタートして真っ暗な大東町の山の中や川の中をお昼過ぎまではいずりまわりました。コース下見をした八代さんが熊に出くわして、レース当日は大東町役場の人達が夜中じゅう、熊対策に鐘を鳴らしつずけていました。私は今その時の事を思い出しています。
レースが終わり三人で真弓ちゃんの家に戻り、スタッフだったご主人が疲れていた私を癒してくれる為にJAZZを流してくれました。
「ビルエバンス、あのジャケットの絵が好き」
そう言った私にご主人はレコード棚から探してかけてくれました。
静かに流れるJAZZの音楽に耳を傾け、真弓ちゃんと私は桃をむきました。
「宮ちゃん!何よその桃のむき方!」
下に落ちた桃の皮を見ると違いがあきらかでした。ものすごく薄い皮と桃の実が分厚くついた皮。むいた桃を持って二人はおもわず笑ってしまった。
部屋の中は「ミスティ 、山本剛」のセッションが流れ出した。
その次の年もウルトラ100キロに魅せられて三人で岩手まで遠征しました。
その度に真弓ちゃん家に泊めてもらいました。ご主人の自転車倉庫で私のイエティを整備してもらいました。
真弓ちゃん!
私はあれから林檎で皮むき練習して薄くむけるようになりましたよ。いざ勝負。
遠藤さん!
JAZZ聞きに行きますよ。
待っていてくださいね!
Day22 オハイオの田舎道
Day21 オハイオ州
今日の距離は短めの181km。それ以上距離を伸ばすとしばらく街がなさそうだからだ。
モーテルを出るとすぐにオハイオ州で、今日のゴールは州都のコロンバス。かなり大きな街だ。今日はなんとオハイオに住んでるN氏が応援に来てくれることになった。彼とはゴールで会う予定である。
ところで昨日の晩、州境の手前で泊まったのには実は理由があったのであるが、いったいそのワケとは?!
Day20 インディアナポリス
昨日は本当はあと10kmほど先のロックビルという街まで走るつもりだった。距離が短かくなった分は今日走る予定である。
今日はインディアナ州の州都であるインディアナポリスを通過する。大きな街なので交通量が心配である。
ゴール予定地はリッチモンド。オハイオ州までほんの数キロの街である。今日もほぼ平地のはずである。