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Day09 コロラドへ

Posted by on 2010/12/26
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今日のルート



今日のルートは登り基調。とりわけ大きな山はないがじわじわと登る。そのため少しだけ距離は短めで192km。50kmぐらいのところでコロラド州に入る。最後はクレイグという街を目指して走る。

コロラドへ



今日も午前2時に起床。昨日スーパーで買っておいたサンドイッチやホットドッグを食べて、3時にスタート。



今日も道はずっと40号線を走る。夜の街を抜けると、すぐに何もない地帯へと突入した。相変わらずどこか遠くで犬の鳴き声がする。追いかけられる前にスピードを上げて遠ざかる。
夜明けまでの区間ダラダラとした登りが続く。お互いとても眠いので、ペースはそれほど早くなかった。声を掛け合いながらなんとか進んだ。
空が明るくなったころ。ほどほどのペースで50kmを走り、いよいよ4つ目の州、コロラド州の州境にたどり着いた。



そこには、木でできた渋い感じの看板が立ててあった。その前で、僕らは記念撮影をした。今日の東の空は少し曇っていた。雨でも降るのかな?そんな空を見ながら、コロラドはいったいどんなところだろうかと思いを馳せながら僕らは再び走りだした。

ダイナソア



州境から少し走ると、ダイナソアという街に着いた。恐竜の骨の発掘で有名な街らしい。そんなことを書いた看板がぽつぽつと立っていた。
時間は午前7時過ぎ、朝ごはんにちょうどいい時間だった。ダイナソアの街でガスステーションを見つけ、そこに立ち寄った。コーヒーとホットドッグを買う。今日もコーヒーは体を温めてくれた。
ここでは、コロラドの州地図を探して買い足しておいた。
今まで地図はネバダ、ユタ州地図を見ながら走っていた。これはマイクとの別れ際に貰ったもので、地図にはマイクのメモが所々に書いてあった。
マイクからは新しい州に入ったら、地図を買い足しながら走るといいよとアドバイスをもらっていた。確かに州地図ぐらいがコンパクトで持って動くにも邪魔にはならなかった。
新しい地図を広げて、これから向かう場所を見てみた。地図の真ん中にはアメリカ第二の都市と言われているデンバーがあった。
行く前から僕らは、まずこのデンバーまで乗り切るのが一番大変だろうと話していた。地図で見るとあと少しでそのデンバーにたどり着くことができそうだった。

メイビルの小さな売店




登り基調の道をどんどんと走った150km地点。ちょうどお昼過ぎにメイビルという小さな町にたどり着いた。
何か食べる物も売ってるかどうか不安になるぐらいだったが、一軒だけ小さな売店があった。



ここに来て雨がポツリと来たので、小さな売店の中の片隅にあるイスで食事をさせてもらった。すると売店のおばちゃんは色々とはなしかけてきた。
どこの店に入っても、いったいどこから来たのか、どこへ行くのかというのは凄く気さくに話しかけてきてくれた。特に西側の州ほど人当たりはよかったように思う。
そして僕らは日本から来て、サンフランシスコを出てニューヨークに行くんだと話すと、ある人は驚いたり、ある人はただ優しく気をつけてとエールを送ってくれた。

牛の放牧地帯



今日のラスト50kmは牧草地帯だった。牛があちらこちらで放牧されており、草を食んでいた。
「おーい牛さーん」とか叫ぶと、皆一斉に食べるのを止めてこっちを向いた。しばらくするとまた草を食べ始めるが、「モォー」というとこっちを向いた。アメリカの牛はどこに行っても愛想がよかった。
かつてフランスを走った時も牛はたくさんいたが、こんなに愛想よかったかなと思う。牛にも文化の違いがあるのかもしれない。

エルクの走る宿

今日もへとへとだったが、なかなかいいペースでゴールの街にたどり着いた。
見つけたモーテルは、翻訳するとエルクの走る宿といった感じだろうか。受付は白髪のパーマのかかった、気さくなおじさんだった。
今日のモーテルもランドリー付きであったが、斜め向かいにちょっとした食料しかない薬局しかなかった。今日の晩御飯はマズイ冷凍食品かと思われた。しかし影になって見えなかったが、隣に大きなスーパーがあるのに気がついた。今日もまともな食料にありつけそうだった。
食事と洗濯が終わって洗濯物の整理をしていると、突然M女史が騒ぎ始めた。洗濯していたはずの頭にかぶるHADがないというのだ。彼女のものはよく無くなる。しかしモーテルに着いたときは確実にあったはず。買い物に行った時になくしたんだろうということで、斜め向かいの薬局まで見に行ったところ、道端に落ちていたらしい。よく見つかったものだが、見つかってよかった。

ペダル

何日か前から、M女史のペダルの調子が悪くなり始めていた。漕ぐとキュルキュルといった音がするのだ。行く前から、そのべダルはマズイんではという話をしていたが、新品に変えたしお気に入りだからと、そのべダルでアメリカまで来たのであった。
しかし、まだまだ前半なのにヤバいねということになり、マイクにこの先のルート上にありそうな自転車屋さんにべダルがないかあたってもらうようにメールをしておいた。
色々していると、9時過ぎになってしまった。今日は寝るころには辺りは暗くなっていた。

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