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Day05 砂漠の果てに

Posted by on 2010/12/01
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今日のルート



今日は、まず昨日走ることができなかったエライの街までの130kmを走る。エライまでは大きな峠が2つある。本来の予定ではエライで宿泊するはずだったのであるが、明るいうちにもう少し進めるはずなので先へと進むことにした。



朝3時過ぎ、僕らはまだ暗いうちに起床した。砂漠の夜は寒いというが、おそらくこの日の寒さはましな方だったのではと思う。震えるような寒さが襲ってくることはなかった。
暗い中、マイクはいつものようにパンケーキと卵を焼いてくれた。
今日は、まずは130km先のエライの街まで走る。途中大きな峠が2つあるが、恐らく昼ごろにはたどり着くだろう。マイクには途中1回補給で止まってもらった後、先にエライまで行ってもらい、ランドリーで昨日のジャージの洗濯をお願いすることにした。

出発




出発の準備を終え、僕らは4時30分ごろに砂漠のキャンプをスタートした。スタートした直後、道は下りだったがすぐに長い平地区間となった。その平地で今日も夜明けを迎えた。



しばらく走ると道は登り出した。くねくねとした峠道で久々にどこまで登るのかわからない登りだった。
峠を登りきるとちょうどエライまでは半分ぐらいの距離で、そこでマイクと合流した。いつもの様にサンドイッチを食べた。喉は常に渇ききった状態でなかなかパンを飲み込むことができなかった。

エライの街



休憩の後、峠を下る。そしてしばらく平地が続いた後もうひとつの峠が始まる。ところどころ山小屋のようなものがあり、見渡すかぎりの砂漠の風景から少しだけ人の住む気配を感じられるようになってきた。
もうひとつの峠もなんとか登りきり、軽快な下り坂を勢いよく下るとやっとのことでエライの街にたどり着いた。大きなガソリンスタンドとレストラン。道路の向かい側にはマクドナルドもあった。久々の文明のある土地だった。
結局トノパーとエライの間270kmには街はひとつもなかったのだった。そんなところで大ロストをしたものの思いがけず楽しいをキャンプして、ここまで来れたのはマイクがいてくれたおかげだった。
エライに着いたのは12時半ぐらいだった。まだまだお昼なので僕らはもう少し走ることにした。しかし、この先適当な距離に街はない。だから、今日の夜もキャンプすることにしたのだった。

向かい風



エライの街を出てしばらくは店などがあったがそれらはすぐに無くなった。そして午後になり強い風が吹き出した。道は向かい風の方向に延々とまっすぐ続いていた。先の方で道が曲がっているのが見える。あそこを曲がれば少なくとも横風になるはず、とがんばってペダルを漕ぐのだがその曲がり道にはなかなか近づかなかった。
やっとのことで道が曲がりだしたかと思うと、今度は道は峠へと向かって登りだした。僕らは明るいうちにこの峠も含めてあと二つ峠を越えるつもりだった。

最後の夜



17時に予定通り二つの峠を越えキャンプができそうな場所にたどり着いた。走った距離は215kmだった。
今日のキャンプは大きな木の下に木でできた椅子とテーブルがあった。公衆トイレもあったのだが使うのを躊躇するほどおびただしい数のハエが飛びまわっていた。
今日はマイクとの最後の夜だった。明日はこの先少し行ったところにあるユタ州の州境で別れる予定だ。
いつもの様にマイクは晩ご飯を作ってくれた。しかしもうパスタソースがなくて素のパスタになりかけたのだが、ビーフシチューが少し残っていたのに気がついてそれをかけて食べた。大きなパックのオレンジジュースももうなくなりそうだった。
今日も星が綺麗だった。昨日までと少し違うのは、はるか彼方で雷が光っていることだった。何百キロも先では雨が降っているのだろうか?いつか雨の中も走ることになるんだろうな?
そんなことを考えながら眠りについたのだった。今日の場所は少し風が吹いていて昨日より少し寒かった。

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