今日のルートはヨセミテ国立公園の中を通る州道120号線を進む。距離は146kmと短いが、標高約3000mのTioga Passまでひたすら登りである。ヨセミテは世界遺産にもなっているところなので、きっと景色は綺麗だろう。?
この日は5時に起床した。僕たちが自転車の準備をしている横で、マイクは朝ごはんを作ってくれている。朝ごはんはまずはパンケーキ、そして目玉焼き、ヨーグルトなど。コーヒーも飲んで目を覚ます。お腹いっぱいになって朝6時、モーテルの前で記念撮影して僕らはモーテルを出発した。
モーテルを出るといきなり登り。そんなキツイ登りではない。たまに少し下ったりもしながら道は登っていく。そしてまずは40kmぐらい先にあるヨセミテ国立公園の入場ゲートを目指す。流石に観光地なだけあって少し車が多いが、ほどなく走るとゲートまでたどり着いた。
通行料、自転車は12$だった。ゲートのお姉さんがどこから来たのか尋ねてきた。サンフランシスコから来て僕らは日本人だとか話すと日本語版のパンフレットをくれた。
ゲートではマイクが待っていた。マイクはサンドイッチを作ってくれていた。マイクのサンドイッチは少し固めのパンにハムとチーズとレタスが挟んである。ハムは塩が効いててちょっとしょっぱい。このサンドイッチいったい何個食べただろうか?忘れられない味で、塩の効いたハムを食べるたびにあのサンドイッチを思い出した。
今日は距離が短いのでそんなにきつくは無いだろうと思っていたがそんなことはない。128kmずっと登りでカバン付けてる状態ではなかなか進まないのである。ヒルクライムの練習している自転車にも抜かれたりしながら、目指すのはタイオガパスであった。
登っていくにつれ、段々と木々がまばらになっていく。森林限界が近付きつつあり、木の生えてない岩山がしだいに多くなっていった。そんな岩山ではフリークライミングを楽しんでいる人がいっぱいいた。
さすがに登りばかりでヘロヘロになってきた。周りはずっと山道で店なんかはない。そう思っていると、マイクがちょうどいい場所で先回りをして待っていてくれた。そこはなかなかの絶景ポイントだった。木が生えていないので遠くまで眺めることができた。ここでもまたサンドイッチを食べた。
休憩の後も道はまだまだ登り続けた。しかし、景色は最高にきれいだった。
道は大きな湖の横を通る。あまり必要以上に食べていないはずなのだが、僕のおなかはなぜか大きかった。これは標高が高いから膨らんでいるだけに違いない。
湖の横の道はほんの少しの間、平坦だった。そろそろ頂上は近いのだろうか??
やっとの思いで峠にたどり着いた。時速にして十数キロしか出ていないのでここまでで12時間もかかってしまった。でも今までの疲れなんか吹き飛ぶぐらいそこは綺麗な場所だった。遠くに見える更に高い山並み、緑の草原とそこに咲く高原植物、小川は流れ小さな湖に注がれていた。自然が自然のままに残されたその姿に感動した。ほんとにがんばって登ってよかったと思った。
今日のルート、今までがんばった分最後に激下りが待っていた。3000mから2000mぐらいまで一気に下る。山肌に沿って道だけがあり、反対側は木なんか一本も生えてない崖だった。ガードレールなんかはない。しかし正に絶景!楽しいぐらい道は下っていった。残念ながらカバンがあるので少しスピードは控えめだった。それでも60km強のスピード。アッというまに街まで下ってしまったのだった。
道を下りきるとそこには大きな湖があった。Mono Lakeという湖らしい。遠くの対岸に平らで大きな台地が見える綺麗な湖。今日のモーテルはその湖畔の街のヨセミテゲートウェイモーテル。受付のお姉さんも気さくな感じでとてもいい人だった。
今日もマイクは先にモーテルに着いて、晩ご飯の用意をしてくれていた。何か肉の入ったものをリクエストしたら、缶詰のビーフシチューを手に入れてきてくれた。
僕らがご飯を食べてる間マイクには洗濯をお願いしていたのであるが、そこで事件が発生した。なんとランドリーの乾燥機が暴走したのである。ヒーターの温度が上がりすぎたため、ウェアのいくつかが溶けて縮んでしまったのだ。マイクは謝っていたが、人形にしか着れなさそうなサイズに縮みあがったインナーウェアをみると一堂爆笑であった。
今日はまだ明るいうちにモーテルに着いた。明日は早めにスタートできるように、ご飯を食べたら眠りについた。
やっと始まりましたな。
楽しみにしてますのでどんどん寝る間も惜しんで
アップしていってください。
何でしたら仕事サボってでもアップ頂いても結構です。
キャノさんへ>
ありがとうございます。仕事はサボりたい時もありますが、サボっても自転車に乗るだけできっとブログは進まないでしょう(笑
今のペースだと3日か4日に1回ほど更新が精一杯です。気長にお付き合いいただけると幸いです。